ねずみ講とマルチ商法ねずみ講とはねずみ講そのものは「無限連鎖講の防止に関する法律」で禁止行為とされています。 無限連鎖講防止法では,マルチ商法とマルチまがい商法は対象になっていませんが, 構造的にはどれも一緒で,金を上納するか,物を買うかの違いです。 これは,海外で合法とされていても日本国内でねずみ講を行った場合は違法です。 何人も,ねずみ講を開設・運営し,ねずみ講に加入し,もしくは加入することを勧誘し, またこれらの行為を助長する行為は禁止されています。 ねずみ講とは,加入者が金品(現金や有価証券。商品券やテレカ等プリペイドカードも有価証券です)を先に加入している者に支払います。 その加入者が勧誘した新しい加入者に,今度は金品を支払わせます。 そして次の世代は倍以上の人数になって,組織の会員が無限に増加するとされているものであり, 先に加入した者が後から加入した者たちから, 合計して自分の払った金額以上の金品を受け取る配当組織をいいます。 ねずみ講の開設者・運営者は3年以下の懲役もしくは300万円以下の罰金。単に加入を勧誘した者も20万円以下の罰金です。 金銭や有価証券を上のランクの人に送るというものは,金額の多少にかかわらず違法行為です。 金銭のやり取りが違法なら物を売買することによって金の流れを作ろうと考えた結果生まれたのがマルチ系商法です。 マルチ商法は「ねずみ講まがい」といえます。 マルチ商法とは • ピラミッド組織の上の者から買った物品,権利,サービス等を下の階級の者へ売るという行為を行っている • 商品を買ってくれる人を,または商品を別の人に売ってくれる人を探し出すことによって利益を得られる • 入会金や商品代金の合計が2万円以上 ←この条件はなくなりました • 商品の返品を認めていない という条件をすべて満たしているものです。 そして,訪問販売法によって規制されています。 クーリングオフ期間は20日間です。 1980年代は7日間でしたが,あまりにもトラブルが多いために14日間,20日間と延長されました。 マルチまがい商法は,マルチ商法に酷似しているものの,以上の定義にあてはまらないものすべてです。 例えば, • 返品を形式上,認めている • 会員を有限会社化して,マルチ系会社と対等な立場として契約させる (「会員を一人の事業主」とするようなところは,マルチの規制を逃れるための行為といえる) ……などなど。 しかし,どこまでをマルチまがいにするかという線引きはありません。 実際にマルチ系に遭遇したとき,マルチなのかまがいなのかの判別は大変難しいです。 『私のところは、警察に摘発されていないから、マルチ商法ではない』 と、言う声が聞こえてきそうです。 しかし、危険な物には、手を出さない! これが、普通の感覚だと思います。 ジャンル別一覧
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